2024.06.02
買取成約事例(詳細版)
今回は見出しのような一括査定を承りました。
5冊で6,500円ですから、どの書籍も貴重なものなのでしょう。
その価値もさることながら・・・こうして並べてみると、明治・大正期の雑誌・冊子というのは、本当にデザインや構図・色彩が素敵だなと思います。
今よりもずっとずっと手間をかけて作成していたのだろうなと推察できます。個人的には、このレトロな感じがたまらなく好きです。。
レトロ・・・などと言ってしまいましたが、どの雑誌も、写真を多用し当時の情況を詳しく伝える貴重な資料。
まだ写真機が一般的ではなかった時代に、一般人にも戦況や国事の様子がよく分かるよう作られた雑誌であり、また後世の私達にも当時の様子を詳しく知る手がかりとなるものです。
今回のお取引では、「写真」を主なテーマにした雑誌をまとめて査定に出していただいたことで、高額査定につながったのではないでしょうか。
特に『国際写真情報』(画像は、専用バインダーに数冊をファイリングしたもの)は国内外の政治、皇室、産業、社会問題、教育、建築、芸術、医学、宗教、旅行、芸能、スポーツ、ファッション、娯楽、暮らしなど幅広い分野の写真と文章で構成されており、当時の人びとにとっても興味深い情報源となっていたのでしょうね。現代でいうところの、 ニューズウィーク日本版みたいな感じでしょうか。
それにしても、ひとつの戦争の各戦局ごとに写真雑誌が刊行されるなんてすごい世の中ですよね。
当時は、国を挙げて戦争を推していた風潮もあり、戦争が勃発すると、各雑誌・新聞社がこぞって戦争特集号や戦争画報を出版したそうです。
そしてその「戦争特集画報」は大変よく売れたのだそうです。
今回お写真に写っている『大戦写真画報(青島攻略凱旋記念・青島陥落号)』は、第一次世界大戦でドイツ軍の東アジア拠点となっていた、中国の青島(チンタオ)を日本・イギリス連合軍が攻略した戦闘を特集した号。
この戦闘は日本軍が初めて航空機を投入した戦争であり、国民の関心も高かったと言われています。
また、今回お客様から「廃棄せずにどなたかのお役に立てて良かった」とコメントをいただきました!
本当にその通りだなぁと思います。
このような貴重な資料を捨ててしまうのはもったいないです!
是非、「古本一括査定.com」を利用して、次の方に繋げていきましょう!!
スタッフO
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