2025.02.01
買取成約事例(詳細版)
今回は見出しのように幅広いジャンルの書籍の一括査定を承りました。
全部で8枚のお写真で査定お申込いただいたのですが、まず1枚目がこちら。
左端の『日本歴史館』はじめ、続く『日本の歴史』『大江戸復元図鑑』など日本の歴史に関する本が並んでいます。
そのうち、『大江戸復元図鑑』には<庶民編>と<武士編>(それぞれ2003年と2004年発行。万来舎)がありますが、現在放映中の大河ドラマ「べらぼう」の舞台が江戸であることの影響もあるのか、比較的良い価格で取引がされています。
前の大河「光る君へ」の放映時には平安文学関連の書籍(『源氏物語』のみならず、同時代の才女たちの作品『枕草子』『蜻蛉日記』や、和歌に関する解説本なども含む)が人気となり、それに伴い同ジャンルの中古本の販売額や買取額もやや上がった印象がありましたが、それが今度は江戸関連書籍にスライドした感があります。
やはり古本の値段にも世の中の流行の影響が大きいですね。江戸時代関連の書籍で、もう自分では読まないという本を持っていらっしゃる方、今が売り時ですよ!
そして、右の方にいきますと、
『日本難字異体字大事典編集委員会 』(編集) ,2012,万来舎
など事典・辞典類が並びます。
一般的に百科事典や国語辞典などはあまり良い額で取引されない傾向にあります。昨今ではWebで調べれば事足りることが多く、重い紙の媒体は敬遠されがちです。
ですが、こういった少し変わり種の専門事典・辞典類にはまだニーズがあり比較的良いお値段で買い取ってもらえることも多いので、諦めずにぜひ査定依頼をしてみてくださいね。
そして、2枚めの写真には洋書がずらり。
ぱっと見たところ、有機化学や無機化学に関する専門書のようです。英語とドイツ語が確認できます。
そして、年代も割と古いものが多いようにお見受けいたしますが、歴史的な名著でも未だ日本語訳されていないという悲劇はままあるようで、その道の研究者の方にしてみれば喉から手が出るほど欲しい本が隠れていたりします。
こちらについても「古い本だから売れないだろうな…」「値段もほとんどつかないだろうな…」と諦める前に一度、査定依頼に出してみてください。
そして、8枚目には絵画など芸術に関する書籍が写っていました。
この中で特に気になったのは以下の3冊です。
①『背中で吠えてる 憂魂、高倉健』 横尾忠則 編,2009,国書刊行会
初版は1971年に発行されたものの、出版元の倒産やその他初版の事情から一般書店に並ぶことはなく「幻の書」とも呼ばれていた。今回の出品物はその復刻版となります。
遠藤努撮影の高倉健のスチール写真を中心に、貴重なプライベート写真やスナップも含めて横尾忠則が編集を務めた紙面には横尾が行ったインタビューのほか、有名な写真家(細江英公、立木義浩、森山大道、石黒健治など)が提供した作品も掲載。最新の高精度印刷技術により収録写真が鮮やかに再現されており、高倉健さんファンにとってはたまらない一冊となっています。
新品定価も16,500円の豪華本です。
奈良国立博物館と東京文化財研究所との共同研究の調査報告書を大幅に増補改訂し、現存する全100幅を高精細カラー印刷で紹介した一冊。最前線の研究者による論文や参考資料、関連図版なども大充実した内容で、文化史や宗教史、美術史を研究する上でも貴重な資料となる一冊です。
発行時の新品定価は50,000円と大変高価!
普段は
生誕300年記念 若冲展」)のことでした。今年、2025年3月~5月に上記三の丸尚蔵館にて、うち4幅のみが公開される展覧会が開かれますが、それでも結構大きな話題となっています。そう考えると全作品を見られる機会がいかに貴重かが伺えますね。本書ではその貴重な「動植綵絵」すべてを収録、デジタル技術を駆使した撮影と印刷により若冲の細密な描写と鮮やかな色彩を忠実に再現したとのこと。箱入りで本編と別冊「調査研究篇」の2冊組となっており、図版の紹介にとどまらず若冲がどのようにこの傑作を生み出したのかを探る上での貴重な資料ともなっています。
こちらも新品定価55,000円と、かなりお高めです。
こういった元々の新品価格が高い本は中古になってもその希少性から高値で取引されるケースが多く、中には新品価格より値段が上がるようなケースも!
ご自宅に眠っている本が実はお宝だった、なんてことがあるかも知れません?!読まない本がありましたら、まずはお気軽に査定でその価値を確認してみては?
スタッフN
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