買取成約事例（詳細版）

戦前・戦中の宝塚歌劇団の公演パンフレットの一括査定

今回は上記見出しのような書籍の一括査定を承りました。

昭和レトロが満載な書籍たちです。

今でこそ宝塚関連の書籍は、きらびやかなトップたちが表紙を飾りますが、昭和の時代には、このようなイラストで彩られていたのですね。

華やかな印象が強い宝塚歌劇団ですが、その歴史は第二次世界大戦の荒波に揉まれ、紆余曲折を経たものでした。

開戦してまもなくは、敵国であった米国に「訪米芸術使節団」としてホノルルと米本土9ヵ所を巡演などもしていたそうですが、戦局が厳しくなるにつれて、劇場に閉鎖命令が出されたり、時局により稽古の中止・公演打ち切りなど存続の危機に見舞われます。

その後、ようやく宝塚市にて小規模公演が許可されるも、米軍が宝塚市に進駐、大劇場一帯を接収されてしまいます。

終戦後は、徐々に公演や稽古も通常通り行えるようになり、現在の形になっていったのだそうです。

それにしても・・・こちらのお写真に写っているパンフレット達は、戦火をくぐり抜けてきたのですね・・・

それだけでも大変に価値のある書籍のような気がします。

世の中に戦争の足音が忍び寄る不安な時代・戦後の暗い時代に、どれだけの人が宝塚歌劇団の公演に勇気づけられたことでしょうか。

このような書籍を査定依頼される際は、ジャンルやテーマをある程度まとめていただくと、古書店様の目にも止まりやすく、オファーされやすくなったり、良い値がつきやすくなったりする傾向にあるようです。

また今回のお客様は、頁の欠落やヤケ・シミ等の書籍の状態について、事前に細かくお知らせしてくださっていました。

そのような記載があると、「査定額より買取額が下がってしまった・・・！」という事態も避けられますのでオススメです。

よろしければ参考になさって下さい。

スタッフO

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