買取成約事例(詳細版)

2024.04.27

買取成約事例(詳細版)

古本買取成約事例 文学・美術史の単行本や文庫 60冊 8,060円

プラトンから荀子、プルーストまで ~古今東西の有名人~と芸術論の書籍など

今回は見出しのような一括査定を承りました。

ご覧のとおり、思想系の書籍を見てみると紀元前5~4世紀のギリシアで活躍したプラトンの全集

『プラトン全集<11> クレイトポン 国家 』(田中 美知太郎/藤沢 令夫 (翻訳),2005,岩波書店)

があったり、紀元前3世紀の中国の思想家である荀子の考えを著した

『荀子(中公クラシックス)』(荀子 (著), 澤田 多喜男/小野 四平 (翻訳)、2001、中央公論新社) 

があったりと、洋の東西を問わない様々な思想家の古典的名著が含まれていました。

こういった、哲学を学ぶ人達が必ずと言って良いほど読むことになるような書籍は時代を問わず人気があるため、多くの古書店さんで買取を歓迎する傾向にあります。

 

文庫本は買取額が安くなる?そうとは限りません!

また、思想家ではありませんが『失われたときを求めて』で有名な作家プルーストの

プルースト評論選 2 芸術篇 (ちくま文庫)』(マルセル プルースト (著), 保苅 瑞穂 (編)2002、筑摩書房)

にも古典的名著として良い査定額が付いたのではないかと思います。ちなみに、こちらは文庫版です。

古本屋さんの店頭で、あるいは様々な古本屋が参加する古本まつりなどのイベントで、よく「文庫本全品100円!」のように安売りされているのを見かけませんか?

あまりに安いことが多いので「買取額もたいそう安いのだろうな・・・」と思われるかも知れませんが、そうとは限りません。

そういった文庫サイズの本には小説が多いと思うのですが、確かに世の中に多く流通している小説などはレア度が低くなるので買取額も安くなる(最悪値段が付かない)こともままあります。

しかし、文庫本の中にも比較的高値で買い取ってもらえるジャンルが存在します。それは

学術系文庫

です。

今までも何回かご紹介しているのですが、専門的で学術的に価値の高い内容である、いわゆる「学術系文庫」と呼ばれる文庫本は値崩れすることが少なく、安定して比較的高い値段で取引されています。

学術系文庫として挙げられるのは、例えば今回の

ちくま文庫 のほか、ちくま学芸文庫、岩波文庫、講談社学術文庫、中公文庫 などがあります。

今回の例ですと、特に『ザ・ヌード』(ケネス・クラーク (著), 高階 秀爾/佐々木 英也 (翻訳)、2004、筑摩書房) 

あたりにも良い値段が付いたのではないかと思います。こちらは、イギリスの美術史家であるクラークが「ヨーロッパの美術史においてヌードがどのように描かれてきたのか」を解説する、文庫らしからぬ700ページ近くの堂々たる存在感を放つ書籍です。

古代ギリシアで成立したヌード像という美の様式に包含された創作活動の本質について迫る本書、ページ数の多さから思わず読むことをためらってしまいそうですが、ロンドンのナショナル・ギャラリー館長をはじめ大英博物館の理事も務めたという著者が豊富な作品を交えて解説してくれるとあれば、興味をそそられませんか?

また、日本翻訳家協会が主催する日本翻訳出版文化賞を受賞(第7回)した本だということもダメ押しに加えておきます。

こういった知的好奇心をくすぐってくれる学術系文庫、沢山集めすぎちゃって置き場に困っている・・・という方は是非、古本一括査定.comを通じて古書店にお売りください。まずはお気軽に査定依頼から!

 

スタッフN

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