2024.04.07
買取成約事例(詳細版)
今回は見出しのような一括査定を承りました。
今回特に良い査定額がついたのはこちら
『夏目漱石全集』全10巻揃い (ちくま文庫)
ではないでしょうか。
夏目漱石の全集というと、分厚い◯波書店や角◯書店のものを思い浮かべる方が多いかと思いますが、こちらはお手軽な文庫の全集です。
昔は重量感のある全集を居間に置くことがステータスのような雰囲気がありましたが、昨今では「置き場所に困る」「スマホで読めるし、紙では要らない」などの声も大きく、場所もとるし重い全集のニーズはめっきり低くなってしまいました…。
買いたい人が少なくなったため古書店でも在庫過多に陥りやすく、それ故に買取価格も定価から考えるとガッカリするようなお値段になりがちです。しかし、文庫サイズならば手を出しやすいこともあり比較的良い価格で買い取られることもあります。
以前ご紹介したプルーストの『失われた時を求めて』の文庫サイズ全巻揃いのセットなども然り、古典的名著の文庫は値崩れもしにくく歓迎されます。
そして、文庫版に限らず全集などのシリーズもののご売却で気をつけていただきたいのが“全巻揃い”であることです。
今回、 ドイツ文学の巨人ゲーテとの親交を通して著されたエッカーマンの『ゲーテとの対話』(岩波文庫)も上中下の全3巻揃いでお売りいただいております。こちらも良い査定額がついたのではないかと思いますが、全巻揃いであったところが大きいです。
『ゲーテとの対話』は、かのニーチェがその著作中で絶賛したこともあるように文学的に非常に価値の高い作品であり、バラでお売りいただいても恐らくは買取額が付くのでは?と思うのですが、全巻揃いの場合の方ですと1冊辺りの買取額が断然全高くなります。
是非、査定に出される前にシリーズものは揃っているか?をご確認ください。
値段の問題だけでなく「欲しい」と思う人が多くなりますので、大切にされていた本が次の読み手に渡る確率も上がります。
スタッフN
230729-008738
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