2024.03.10
買取成約事例(詳細版)
今回は見出しのような査定を承りました。
件の学術研究団体はIEEE(Institute of Electrical and Electronics Engineers)、一般的に“アイ・トリプル・イー”と呼ばれます。日本語では“米国電気電子学会”と呼称されることも多いようです。(稀に“米国電気電子技術者協会”とも。)
アメリカに本部がありますが世界中に会員がおり(公式HPによれば2024年現在、190カ国に42万7千人でその64%はアメリカ以外の国の会員とのこと)、この種の専門職団体として世界最大規模を誇ります。
研究の対象は主に電気・情報工学なのですが、それらに関わる広い分野(機械工学・物理学・数学や生物学・土木工学なども!)を研究する学生や研究者会員がいます。
今年、あのトーマス・エジソンやグラハム・ベルも設立に関わったIEEEの前身(American Institute of Electrical Engineers=AIEE)発足から起算して140周年を迎えました。
そのIEEEが発行する、関連分野の論文などが掲載されている専門雑誌が『IEEE Transactions on Electron Devices』です。
査定対象としていただいたのは2000年から2012年、2016年、2017年のもの計142冊でした。当サイトでは雑誌の査定も受け付けておりますが、理工学系の専門雑誌がここまでまとめて査定に出されることはあまり例がありません。
このような分野に全く縁のない筆者にとっては未知の世界のお話が綴られているのだろうなと思ったのですが、これだけの歴史と規模を誇る団体です。私たちの生活の中の必需品の中にもしっかりとその存在を感じるとることができます。
IEEEは研究を行うだけの機関ではなく、関連製品の規格の制定を行う技術標準化機関でもあります。
例えば、USBケーブル。「IEEE1394b ◯◯◯」のような形で製品名が書かれているのを見たことがありませんか?
これらの標準化はIEEEの内部組織、IEEE-SA(IEEE Standards Association)が行っており、IEEEが定めた規格の名称はすべて“IEEE”で始まると定められているのです。
現在、IEEEは1,200件程の規格を持っているとのことで、その中には当然、我々の目に留まるような身近なものもあるわけですね。
記事を書きながら専門家集団との意外な接点を発見し、技術開発に携わる人々に改めて感謝したのでした。
スタッフN
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