2023.12.06
買取成約事例(詳細版)
今回は見出しのような記事の一括査定を承りました。
ずらりと、沖縄県の文化財などに関する資料がならんでいます。
沖縄県といえば、青い海に青い空、豊かな自然、温かい人々・・・が思い浮かびますが、実は、琉球王朝に始まり、戦時中の悲劇、戦後の占領を含む、独特で波乱万丈な歴史を歩んだ自治体であることはご存知の通りかと思います。お写真に写っている資料の背表紙の遺跡名や地名を見ても、その歴史が他の都道府県とは少し違う、独特なものであったことが伺えます。
それゆえ、これだけの冊数の資料や文献は、大変価値のあるものなのではないでしょうか。
お写真の中には、首里城に関する資料も見受けられます。
首里城といえば、令和元年10月31日に発生した火災により正殿を含む9施設が焼失してしまったことは、記憶に新しいですね。長い修復期間を経てすぐの火災の報せ・燃え盛る火柱の映像に本当に胸が痛みました。お写真に写っている首里城に関する資料は、拝見する限り消失以前のもののようですので、こちらは大変貴重な資料なのではないでしょうか。
また、御嶽(ウタキ)に関するものも、ちらほら。
御嶽(ウタキ)とは、沖縄県内に点在する、琉球王朝時代の祈りの場・聖域だった場所のことで、現在では観光地化してしまった所もありますが、その大部分は地元住民や神官によって管理され、今でも信仰を集めているそうです。ちなみに琉球神道では神に仕えるのは女性とされるため、王国時代は完全に男子禁制だったそうで、現在でも多くの御嶽が一定区域までしか男性の進入を認めていないそうなのです。
こちらは、沖縄の地域の歴史や信仰・暮らしなどを紐解く重要な資料となるのではないでしょうか。
今回のお取引のように、ある程度一貫したテーマの書籍をまとめて査定依頼いただきますと、古書店様からのオファーが入りやすくなる傾向がありますので、宜しければ是非ご参考にしてみてくださいね。
スタッフO
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