買取成約事例(詳細版)

2023.11.12

買取成約事例(詳細版)

古本買取成約事例 文学・哲学・映画に関する書籍など 多数 48,700円

小説など文学や哲学、映画などの単行本、文庫本の一括査定

今回は見出しのような一括査定を承りました。ざっとお写真を拝見したところですと、以下のような注目本がありました。

『悪魔の歌 上下』
『通天閣 新・日本資本主義発達史』
『民俗と民藝 (講談社選書メチエ)』
『戦う女たち――日本映画の女性アクション』
『日本映画論 1933-2007―テクストとコンテクスト』

恐らく、これらには良い査定額が付いたのではないかと思います。

 

一番上の『悪魔の歌』の原著は1988年にイギリス系インド人作家サルマン・ラシュディ氏により発行され一部で称賛を受けたものの、当時からその内容により国内外のムスリムから強い反発を受けていました。

1989年にはイランの最高指導者ルーホッラー・ホメイニー氏が著者のラシュディおよび発行に関わった者などに対する「死刑」を宣告するなど、この著作を発端とした波紋は広がり続け、日本語訳者も襲撃され命を落とすという事件(1991年)まで発生しました。なお、現在は発刊からもう30年以上経つわけですが、昨年(2022年)ラシュディ氏がアメリカにて襲撃されるなど未だに尾を引くいわく付きの書籍です。

また、お写真の中にサルトルの翻訳本『嘔吐』を発見しました。同書はサルトルの小説形式の哲学書で、その著作中において”実存を発見した”と呼ばれる名著であり、これまでに翻訳版だけでもいくつかのバージョンが発行されています。お写真のものがどの版かははっきり分からなかったのですが、2010年の鈴木道彦氏の新訳版であれば良い査定額が付いたかと思います。

文庫本は単品だと安いかも知れませんが…

今回は文庫版の小説も多かった印象です。文庫本は手軽なのでご購入される方も多いかと思いますが、どうしても希少性に欠けるので買取価格は低くなりがちです。

ですが、例えば

同じ作家のコレクションがある場合はそれをまとめて

同じテーマの小説を沢山集めていらっしゃった方は、それをまとめて(例:SF小説の買取成約事例)

などある程度一貫したテーマの本をまとめて査定依頼に出すと、古書店様からのオファーが入る確率が高くなりますので参考にしてみてください。

スタッフN

230324-007916

安心して信頼できるお店へ買取依頼できるサービス「古本一括査定.com」