2023.08.24
買取成約事例(詳細版)
今回は見出しのような査定を承りました。
当サイトの名前は「古本一括査定.com」であるため、「“一括=たくさん一気に”じゃないと査定してもらえないのかな?」
と思われる方もいらっしゃるかも知れませんが、そんなことはありません!
貴重な商品であれば1点からの査定・買取もOKです(※)ので、「これはきっと価値があるはず!」と思われたら、まずは査定依頼をしてみてくださいね。
※ ただし、送料や人件費との兼ね合いから複数点でのお取引でないと難しいという古書店様もいらっしゃいます。
査定額の提示・買取のオファーがありましたら古書店様ごとの買取条件をよくご確認いただきますよう、お願い致します。
今回紹介のお取引もそんな「価値ある1冊」の査定でした。
大正8年に現在の姫路市に生まれた今里幾次氏による論文集「播磨古瓦の研究」(1995、真陽社)です。
この今里氏、他に「播磨考古学研究」(1980年)、「播磨古瓦の研究 第2」(2021年)の著作があります。
2021年に刊行された「播磨古瓦の研究 第2」は1994年から2013年までの間に発表された論文をまとめた内容となっているらしい…
ということまで分かった瞬間に、思わず記事を書く手が止まりました。
大正8年(1919年)生まれということは論文執筆当時、すでに100歳を超えていたことになります・・・!
また、今里氏についてネット上で調べられる情報によれば、氏はゴリゴリの研究者というわけでもなく銀行に勤める傍ら播磨地方の考古学(弥生土器や奈良時代の瓦)を牽引してきた人物であることが分かりました。
姫路市の芸術文化大賞(平成2年)も受賞されるなど、その功績は単なる在野の研究者という枠を超えていたことは想像に難く有りません。
きっとお年を召してもなお研究への情熱は冷めやらなかったのでしょう。
素敵な齢の重ね方ですね。
こちらの本も、後進の考古学研究者にとって貴重な資料として大切にされていくと思います。査定ご依頼、ありがとうございました!
スタッフN
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