2023.07.31
買取成約事例(詳細版)
今回は見出しのような書籍の一括査定を承りました。
実際には4冊の査定ご依頼があったのですが、査定額のほぼ9割以上は見出しの「古代氏族系譜集成(上中下、3巻揃い)」によるものかと思われます。
著者の宝賀寿男氏は1946年生まれ。日本家系図学会と家系研究協議会の会長をされています。と、ここまでならこちらの本を執筆した尤もらしい肩書なのですが、元大蔵省(現財務省)の官僚でもあり、富山県副知事にもなった経歴を持ち、2003年から弁護士として活動しているという二度見ものの経歴の持ち主でもあります。
こちらの「古代氏族系譜集成」にも、氏が大阪国税局の調査部長を務めていた只中の1986年に発表されたという驚きエピソードがあります。…こういった方の時間の流れはどうなっているんでしょうね。
ところで、今回お客様のコメントの中に「帙無し」という言葉があったのですが、なんと読むのか、どういう意味なのかご存知ですか?答えは…
です。訓読みだと分かりやすいですね。
和書を手に取られたことのない方はピンとこないかも知れませんが、書籍を保護するための覆いのことをこのように呼びます。
例えば、こんな見た目をしていることもあります。上記の写真の例では2冊の本をぐるりと巻き込んで留め具で止めている形になっています。書帙で「しょちつ」と読みます。
古本の査定では、本体のコンディションの他にも付属物の有無が値段を左右することもあります。お写真に写っている場合にはすぐ「有」は判断できるのですが、高額査定が見込まれそうなものは余計に付属品の「無」について一言コメントいただけると、より正しい査定額をお付けできますので参考にしてみてくださいね。
スタッフN
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