2023.06.21
買取成約事例(詳細版)
今回は見出しのような書籍の査定を承りました。
学術系の文庫の買取成約の例は今までも何度かご紹介してきましたが、新書についても学術系、特に時代を超えてもなお必読とされるような古典的名著は比較的良い値段で取引されることが多いです。(岩波の文庫・新書をまとめて890冊査定した過去記事はこちら。)
今回のご依頼品は下の写真のとおり。
中公新書・中公クラシックス・集英社新書・文春新書・平凡社新書などが中心ですね。
この中ですと、平凡社新書から
「全体主義」
「墨子よみがえる 」
中公クラシックスから
「モナドロジー・形而上学叙説」
「エティカ 」
「文明の生態史観ほか」
「存在と時間」
「悲しき熱帯」
「方法序説ほか」
「勝鬘経義疏、維摩経義疏(抄)」
などに良い査定額が出たのではないかと思います。
特に最後の聖徳太子著(諸説あり)の「勝鬘経義疏、維摩経義疏(抄)」は、仏教学者として数々の著作がある中村元とその弟子の早島鏡正が訳を担当している注目本です。
タイトルの「義疏(ぎしょ)」は文章または文字、特に経典、経論などの意義、内容を解説したものや書物を指すので、聖徳太子が解釈した「勝鬘経(しょうまんぎょう)」「維摩経(ゆいまきょう、ゆいまぎょう)」(共に大乗仏教の経典)に更に中村・早島が解説を加えているという感じでしょうか?
難解な哲学書とも言える仏教の経典に「ここまで分かりやすい解説があったとは!」と人気の本でもあります。
次に読みたい人が待っていますので、ご不要のものがありましたら是非、当サイトを通じて古書店に査定ご依頼ください!
また、今回のお客様は見積依頼の際に当サイトがご用意した書籍リストのテンプレートにISBNなどの情報を入力し、添付してくださっていました。
テンプレートは入力フォームのこちらから入手可能です。
書籍の中には同じタイトルであっても、出版者や版の違いなどから査定額に差が出るものもあります。
その点、ISBN(本に付与された10桁、もしくは13桁の番号)があれば本を特定でき、より正確な査定額をお出しできますので、よろしければこちらをご活用ください。
(※添付は必須ではありません。)
スタッフN
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安心して信頼できるお店へ買取依頼できるサービス「古本一括査定.com」