2023.06.09
買取成約事例(詳細版)
今回は見出しのような一括査定を承りました。
以下に特に良い査定額が付いたのではないでしょうか。
「日本歌謡研究大成 上下巻 (「歌謡の時空」「歌謡とは何か」の2冊)」
「伊勢神楽歌考」
「日本歌謡研究大成」は日本歌謡学会が創立40周年を記念して2003年に和泉書院から発行した論文集となっています。その商品紹介に
今日の文学・文芸研究に有効な様々な方法論を駆使し、歌謡の本質を多視的・総合的に論じ尽くした歌謡研究最先端の成果を提示。(和泉書院HP参照)
と書かれているように、その内容は歌謡研究諸氏にとってはかなり充実したものになっていることが伺え、それが高額査定にも影響しているものと思われます。
※一方で、平成25年(2013年)には創立50周年を記念して、やはり和泉書院から「日本の歌謡(うた)を旅する」が発行されていますが、こちらは古書市場界隈ではそこまでお値段は上がっていない様子です。
そういえば、この記事を書きながら気付いたのですが、今年2023年は同学会の創立60周年になります。また新たな記念論集が発表されるのが楽しみですね。
「伊勢神楽歌考」は、日本芸能、特に地方の民俗芸能研究者として著名な本田安次の本です。
本田氏の本としては、今回の査定内容にはありませんでしたが「本田安次著作全集 日本の伝統藝能 全20巻」が知られており、こちらも査定依頼があれば高値が付くことが予想される貴重な資料となっております。
そして、今回の「伊勢神楽~」なのですが、実は初版と増訂版が存在しています。初版は1988年、増訂版は間を開けず翌年の1989年に発行されました。
この間、たった1年なのですが、圧倒的に増訂版の方が高額査定される可能性が高いです。調べられた限りでは売値にして2倍近い値の開きがあるケースもありました。
ここまで如実に値段に影響が出るというのも珍しいですが、旧版の値段は下がりがちであるのは古書界隈では一般的に言えることです。皆様も是非、古くなる前に次の読者様にお譲りください。古本一括査定.comでは、皆様の大事な本を次の方へと渡す古書店との橋渡しをいたします。
スタッフN
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