2021.03.17
買取成約事例(詳細版)
今回は欧米文学や映画、ジャズの評論家だった植草甚一のエッセイ集である「植草甚一スクラップブック」の一括査定のご依頼をいただきました。
こちらのシリーズでは全巻40巻と、別冊1巻の計41冊が完全に揃っていることはレアです。
といいますのも、植草氏死去の後、絶版となってしまった巻も多かったからです。しかし、人気が高く2004年から2005年にかけて復刻版が発売されました。
お写真を拝見する限り、こちらは晶文社から1970年代後半に発行されたオリジナルでしょうか?
残念ながら、全巻揃いとはいきませんでしたが、それでも良い査定額の提示があったと思います。
また、買取成約前に古書店様より「月報(全集などに付属する薄い冊子)はありますか?」との質問が出ました。この全集の月報には著者のコラージュや手書きコメントで構成された「植草甚一日記」なるものが掲載されており、その日記のみを集成した本が後に刊行されるなど、注目度の高いものだったのですね。
もちろん、月報が揃っていれば、より良い査定額・買取額になる可能性が高いです。
このように付属の月報の有無によっても査定額が変わることがありますので、一括査定依頼をする予定のお品物がある場合には、ご自宅に付属品が別に保管されていないかご確認いただけると良いと思います。
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